知能テストとその他考察

　私は今の職業に就く前、小学校の講師を１年間、中学校の講師を数ヶ月
していました。私が小学校の担任だった時、たまたま知能テストが実施
されました。
　知能テストの結果は、普段の授業の様子からも予想できるものでした。
テストで高い水準をマークした子供は、授業でも数学的な考え方ができる
子供だったり、本を普段からたくさん読んでいる読解力のある子供でした。
　知能テストは、人間が作ったものですし、その結果がどうれあれ、特に
子供の生活を左右するものではありませんし、今は、ＥＱと呼ばれる
心の指数の方が、大変重要だといえるでしょう。
　私の教え子達は現在高校生になっています。知能テストで高い水準だった
子供はどうなったか・・・それぞれ、自分達が望む高校へ進学していました。
レベルづけをするならば、高い高校といえるでしょう。
　ここまで、書きながら、かわいい生徒達をレベルづけしているようで
罪悪感を感じてしまいました。少し話しを変えて・・・
ＩＱでいえば、普通かそれより下の生徒がいました。
その彼は、レベルが高いといわれる高校に進学しています。
彼は、中学の時、夏休みを利用してホームスティをしたそうです。
それから、英語が好きになり、他の勉強もすごく頑張るようになった
そうです。（彼の母の話より）　
　つまり、彼にとって、ヤル気が芽生えたんでしょう。

　ＩＱが高いことは、進学でいえば、選択肢が広がるという面では
有利であるかもしれません。もちろん人間として心が育っていなければ
ＩＱだけ高くても何の意味もありません。
　私が講師だった頃と指導要領も変わり、現場でどのような教育が
施されているかわかりませんが、ますます複雑な世の中になっていく
中、子供達が健全に育成されることを説に願います。が、忘れては
いけないのは、学校がどういう教育を・・・の前に、まず、家庭という
大切な基盤が大切です。
　ＥＱを育てるためにも、特に、幼児期の親の役割は重要だと感じます。